GeneTradeを使って効率のよい取引をするトレーダーとなるために、少なくとも漠然とでも知っておきたくなる株価指数は多数あります。次にあげるのは、世界で最重要とされる6つの株価指数です。

ご覧の通り、各主要国には主要上場企業の業績を追跡する株価指数が一つ以上あります。つまり、今後数年間、景気が特によいと考えるのであれば、特定国の指標を追跡するミューチュアルファンドか株価指数連動型投信を購入して、当該国の株式市場に投資できます。米国には世界最重要の2大証券取引所（ニューヨーク証券取引所とナスダック）がありますが、また米国には市場の一部の業績だけを追跡する指数も数多く存在します。

初心者トレーダーの多くは、指数計算では、指数にあがった各株式の時価を足して、株式指数にあがっている株式総数（例えば、S&P 500の場合は500）で割るだけで計算しているものだと思い込む誤りを犯しています。ところが、相互比較してみると、各指数は、時価が大幅に異なる企業を含んでいるという事実があるおかげで、本当の計算過程は、はるかに複雑なものです。各企業の時価総額が同じではない時に、指数全体の状況に対して等しく貢献しているとして、各企業の株式に荷重をかけるのは単に的確なやり方ではありません。

従って、企業規模と株式の方向に応じて、株式市場の動きは、指標全体の動向に不均衡な影響を与えます。例えば、時価総額が非常に大きい企業が、誰もが知るようなスキャンダルに巻き込まれ、株価が急落した場合、多くの小規模な上場企業の株価が上がったとしても、指標全体の価値は下がる可能性があります。同様に、小規模な企業が苦しんでいる時でも、時価総額の高い株式が指数を引き上げることもあります。株価指数は株式全体の市場の業績を追跡するためのものであり、個々の企業の指標平均を示すものではありません。